学校ネタ

コロナ下の小学校で水泳の授業を行うことは適切か?【プールクラスターの実例もあり】

今年は異例の5月半ばでの梅雨入りです。例年よりも2、3週間早いそうですね。外出しやすい季節なのですが、雨が多いおかげでコロナ対策にはなるかもしれません。

さて、この時期の学校と言えば、運動会の練習が盛んに行われているはずなのですが、今年は秋に延期された学校も多いとか。

そうなると、1学期にやることといえば、「水泳」です。九州では、例年6月くらいからプールの授業が始まります。

では、このコロナ下にあって水泳の授業を行うことにクラスターの危険はないのでしょうか。

実際に起こっているプールクラスター

実際に京都では、温水プールでのクラスターが発表されています。

記事では具体的にどのように感染したのかは発表されていませんが、集団感染は10人程度とされています。

また、子どもが通うスイミングクラブでのクラスター例もあります。

この記事では、小学生を含む子ども3人とその家族7人の計10人の感染が判明したとされています。

こちらでは、クラブのギャラリーでマスクを外して飲食をしていたことが原因だろうとしています。

どちらにせよ、「プールでの集団感染は起きないとも限らない」ということは言えそうですね。

「プールで集団感染する可能性は極めて低い」とされる理由

感染例は存在するものの、今年はプールの授業が実施される自治体も多いとか。

その理由には、以下のようなものが考えられます。

  1. 全米疾病センター(CDC)は「適切にオペレーションし、消毒したプールでは新型コロナウイルスは死滅するはず」と述べている。
  2. 塩素消毒の有用性と併せて、「適正な湿度(50~70%)を保つことでプー ル施設内は感染防止に優れ、感染リスクが低い」ものとしている。
  3. NHK では、プール内の感染リスクは「低い」と放送

確かに、プールは一定の濃度の塩素が投入されており、コロナウィルスが水中を漂っているとは考えられません。

よって、「プール内」で感染するリスクは確かに「低い」ということは言えそうです。

子どもが感染しているのはプールの外

では、なぜ京都や北海道のプールでクラスターが発生したのかというと、おそらく「プール外」での行動が原因でしょう。

プールの授業というだけで、子どものテンションは上がります。当然マスクを外しての会話の頻度も上がるでしょうし、互いのタオルや着替えを取り違う可能性も高まります。

つまり、プールの授業そのものよりもその前後に集団感染の危険性が多いということですね。先生方はご自分も水着に着替える必要がありますが、児童生徒が着替える際にもっとも注意が必要ということになります。

文部科学省もその辺りは把握しているらしく、各学校への通達によれば、

  • 毎朝の検温や健康観察により学習前の児童生徒の健康状態を把握すること
  • 授業中、児童生徒に不必要な会話や発声を行わないよう指導すること
  • プー ル内だけでなくプールサイドでも児童生徒の間隔は2m以上を保つことができるよう にすること
  • 授業中、手をつないだり、体を支えたりするなど、児童生徒が密接する活動は避ける こと
  • 更衣室については、一斉に利用させず少人数の利用にとどめること
  • 水泳の授業中はマスクを外すことになるので、マスクの適切な取扱いについて指導するとともに、更衣室利用の前後に手洗いを徹底すること
  • 更衣室のドアノブやスイッチ、ロッカーなど児童生徒が手を触れる箇所は、 適宜消毒を行うこと

などを指導者に求めています。

よくまあ、これだけのことを学校に求められるな、という感じですね。小学校でも学年が上がれば更衣場所が男女で変わることもあるので、対応するのはより大変そうです。

それに、プールの授業で「2m以上離れろ」というのも難しいですね。小学校低学年の児童なんかだと、お互いの体が触れあったり支えあったりするのがプールの良さなんですけどね。

できたら文部科学省か教育委員会の方に「2m以上の距離を保ち互いの体が触れ合わないけど素晴らしい小学校低学年の授業」というのを見せていただきたいものです。

そもそも学校で水泳の授業は必要か?

そこまでして「水泳」の授業を学校で行う理由はなんなのでしょう。答えは、「学習指導要領」に記載されているからですね。

水泳運動系は生命にかかわることから、水泳場の確保が困難で水泳運動系を扱えない場合でも、水遊びや水泳運動などの心得については必ず指導すること

とされています。

つまり、「水の中に落ちたら泳げないと命の危険があるから、ある程度は泳げるように指導しようね」ということらしいです。

ということは、今年などはその最低限の「水に落ちた時、自分の命を守る方法」的な内容の授業を1、2時間程度行うだけでもいいような気もしますけどね。

おわりに

そもそもですが、学校の水泳の授業(6月から2ヶ月程度)の授業を行っても、泳げない子どもはほとんど泳げるようになりません。

10年ほど前までは、夏休みの学校のプール開放もありましたが、「事故の対応が不安」ということで、開放しない学校も増えてきました。

さらに夏休みに学校に行ってわざわざプールに入るより、涼しい部屋でゲームをしている方が子どもにとっては楽しいですよね。

教師側も「子どもに25mは泳げるようにしてやりたい」という熱量も下がっているように思います。あんまり一生懸命指導すると、「子どもが水泳のある日は学校に行きたがらない」なんてクレームもありますから。

結論としては、今年、学校でプールの授業を行っても「命が守れるレベルまで泳げる」ようにするのは難しいなら、無理してまで行わない方が得策、ではないかと個人的には思うのですがいかがでしょう。

 

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ABOUT ME
マツ
マツ です。熊本県在住です。音楽(観賞、演奏)が趣味です。2020年、3月に30年勤めた職場(学校)を退職した元公務員です。早期退職なのでまだ54歳です。他人より早く辞めてしまったのですが、それをバネとして豊かな人生を送る方法を考えていきます。ファイナンシャル・プランニング技能士。

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